「児童養護応援団ともに」とは?

はじめに

社会的養護を必要とする子どもたちの養育環境は原則、家庭養護へ!!これについての異論はありません。しかし、現実的には、これらを達成するにはもう少し時間を要すると考えています。つまり、家庭養護が進み、多くの子どもが里親等で暮らせるようになったとしても、施設で育つ子どもがいなくなることは現実的に困難であると考えています。

当然ながら、施設で暮らす子どもにも最善の利益は追求していく必要があります。児童養護応援団ともには、こんな子どもたちを応援していきたいと思います。

 

ともにの思い(設立経緯)

 社会的養護の主たる枠組みが施設養護から家庭養護へとなり、社会的養護の一義的機能は里親や養子縁組里親(特別養子縁組)へと移行することが、2017年の児童福祉法改正にも明記されました。今後、施設で暮らす子どもは、ますますマイノリティとして、社会に取り残された存在となる可能性が予想されます。

 当法人は、子どもが育つ環境において偏見や差別的なものは存在するべきではないと考えています。施設養護を否定して家庭養護を肯定し、推進する形は、施設で暮らす子どもの最善の利益の保障にはならないと考えます。

 児童養護施設等の施設で暮らす子どもたちへの理解は、社会に施設を正しく「知ってもらう」ことから始まると考え、当法人を立ち上げました。